今回は転職理由を一緒に考えてみましょう。
こんな転職理由を考えている人、多いんじゃないでしょうか?
・同僚と意見が衝突し、人間関係が悪くなった。働きづらいので転職したい。
・職場の環境が悪い。体制が古い。残業が多い。
・上司が嫌い。上司の方針と私の考えが合わない。
実は、こちらの転職理由だと、絶対に面接は通りません!
このような環境に対する文句や、愚痴、不満からくる転職理由はNGです。
なぜネガティブな転職理由はNGか?
それは、『他責』な人である、とみなされてしまうからです。
本当はそんなつもりはないのに、面接官には『批判的』、『人のせいにする』、『逃げ癖のある』タイプに映ってしまいます。
もちろん、『今の会社を辞めたい』という人は、少なからずネガティブな理由も動機の一つでしょう。
ただし、面接でその理由を伝えるのはNGです。
ポジティブな理由に言い換えることで、あなたの『こうありたい!』という思いが伝わります。
NG転職理由① 給料が低い
『できるだけお給料をもらいたい、年収をあげたい!』という気持ちは否定しません。
ですが、仕事内容であったり、その会社の風土や文化、商品、サービスは関係なく、お給料のみに焦点を当てていることがNG です。
面接官からの印象は悪くなってしまいます。
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『この人、給料の低さを感じ、また辞めたくなるのでは・・・』
『給料の高い企業があれば、また転職しちゃいそう・・・』
『お金しか興味がないのか?もっと稼げる仕事はあるよ・・・』
ポジティブな理由に言い換えてみましょう!
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『現職では営業チームのリーダーポジションに就き、新人の教育係を担っています。私自身はマネージャー職を志望しておるものの、現職ではジョブローテーションにより数年別部署で勤務したのち、適正を見て異動があります。希望通りに行くかは不明確です。御社では、新規営業として現職の知見を活かし、将来は、より営業職として専門性を高め、現場感のあるマネージャーとして貢献していきたいです。』
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転職理由を聞いた面接官の気持ち『成長のスピードも速そうだし、即戦力になりそうだな!』『うちの会社の方がキャリアアップは現実的だな!』『具体的にキャリアイメージを持っているな、モチベーション高く仕事をしてくれそうだ!(やめなそうだ!)』
キャリアアップ=年収アップにつながります。
お金ではなく、ご自身の『ステップアップが目的』であることを強調しましょう。
例の場合は、具体的なキャリアイメージができているので、すぐにやめてしまう可能性も低そうですね。
ポジティブな理由に言い換えることができました。
NG転職理由② 上司や同僚とうまが合わない
仕事を辞めたい理由ランキングの第一位は『人間関係』です。
同僚や人事部に相談を持ち掛けても、解決しない場合も多いですし、職場で精神的ストレスを抱えるのはつらいものです。
個人的には納得の転職理由ですが、面接ではNGとなります。
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『コミュニケーションがうまく取れない人かも・・・』
『原因は本人にある可能性が・・・』
『改善する努力はしたのかな?・・・』
面接官は、あなたの上司や同僚のことを知らないので『あなたの言葉』からしか判断ができません。
上司や同僚とうまくいかなかったのは、『あなた』に原因があるかも・・・と思った瞬間に印象が悪くなってしまいます。
ポジティブな理由に言い換えましょう。
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『御社のWebサイトを拝見し、素敵な職場であると感じました。若いメンバーが中心となって企画を立案し、競わせる取り組みの成功事例はとても素晴らしいと感じております。上司や同僚とのコミュニケーションも多く、風通しの良い職場だからこそ、御社の成果も右肩上がりだと、勝手に考えています(笑)』
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『自社のWebサイトを隅々まで見てくれているな!』
『外向的な性格の人だから、すぐにチームメンバーと打ち解けられそうだな!』
『職場の雰囲気にマッチして、すぐやめることもなさそう!』
現職に対する不満ではなく、視線の先には転職先の企業を見ています。
『興味』や『憧れ』、『いい想像』は間違いなく、その人のモチベーションにも直結します。
この例の場合ですと、『上司や同僚と積極的にコミュニケーションを図りたい!』 という姿勢が印象的ですね!
あなたの印象はプラス。組織に入れても問題ないと判断されるでしょう。
ワンポイントアドバイス
職場の雰囲気や、働いている社員のパーソナリティは、会社Webサイトを見ても分からないこともあります。
職場の雰囲気を掴むための方法は、おすすめ順に以下の3つをおすすめします。
◆転職エージェントに聞いてみる
一番確実な方法です。転職エージェントは、求人企業の人事部とコミュニケーションをとっています。その会社の人材像を最も明確に伝えることができるので、転職エージェントをとことん利用しちゃいましょう!→相談してみる
◆その会社で働いている人へアプローチする。
SNSや、直接人事部へ連絡をとってみましょう。
『実際に会って話を聞く』ことが、最も信ぴょう性が高いですし、より『本気度』を示すことができます。
◆アプリや転職サイトをりようする。
転職マッチングアプリやサイトを使ってOB・OGに連絡してみましょう。
NG転職理由③ 会社の方針が気に入らなかった
こちらもよくある理由として挙げられます。
会社の方針に対して、一社員が意見をしたところで、方針が変わるとは考えにくいです。
一見すると、真っ当な理由のように聞こえますが、面接の場では一変します。
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『自分勝手な人なのかな?また辞めてしまうのでは?』
『組織での自分の役割を理解していないのかな?』
『自分と考えの合わない同僚とうまくやっていけるかな?』
『この人は環境のせいにしている!』と判断されます。
自分だけではどうすることもできなかったのにも関わらず、です。
確かに、優秀な社員であれば上司へ働きかけ、方針を変えることもできるかもしれません。
このような考えがあるからこそ、あなたは『環境のせいにしている』と判断されやすいのです。
今回はポジティブに言い換えることはしません!この転職理由は胸にしまっておきましょう。
このように、『他責』の転職理由を思い浮かべてしまう場合は、自己分析ができていないことが原因です。
下の5つについて、客観的に見ることができていない状況に陥っています。
・あなたの置かれた立場、役割
・上司の置かれた立場、役割
・他部署の役割
・会社の経営状況、理念
・会社の商品、サービスの特性
もしかすると、あなたは『表面的な』悪い面、気に入らない点しか見ていないかもしれません。
大事なのは、会社の方針の『どこが』気に入らなかったのかを、明確にすることです。
『メンバーが不利益を被るような仕組みが採用された』のか、
『お客様を大切にしない(とにかく売ってこい!)方針』が受け付けないのか、
しっかりと言葉にしましょう。
そして、自分の役割を客観的にとらえることで、『あなたの信条』が見えてきます。
それがあなたの転職活動の軸になります。→転職活動の軸とは?
まとめ
転職理由で『他責』は絶対にNG!
転職先でも環境のせいにして、早期離職の可能性も高まります。
これもミスマッチの一種で、転職に失敗してしまう人の典型例です。
今の段階で環境のせいにしてしまっている人は、自己分析が不十分であることがほとんどなのでしっかり自己分析を行えば大丈夫です。
ぜひキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
転職を考えるきっかけは、『他責』から始まることが普通なので、安心して相談してくださいね!